仏事マナー辞典


【合掌について】




私たちは、仏さまの前で、もちろんのこと、食事をとる前、あるいは、お願いした り、謝ったりする時に、手を合わせます。生活の中で、ごく当たり前のこととなって いますが、どうして手を合わせるのでしょうか。そのことについて考えてみましょう 。





◎合掌の意味

手を合わせることを合掌といいますが、合掌の源流は、インドにたどるこ とができます。インドでは、合掌は、敬礼法の一つになっています。もともとは、降 伏帰順の意志を表していました。そういうところから、合掌は、自己を投出して、尊 嵩するところの相手に対して最大の敬礼の作法ということになっています。 中国・朝鮮・日本では仏教徒が、仏・菩薩に対して礼拝するとき用いますが、イン ド・スリランカ・ネパールなど南アジア諸国では、仏・菩薩に対して礼拝するときは もちろんですが、あいさつやお辞儀するときにも広く用いています。 中国では、精神の錯乱を防いで心を一つにするためとされています。また、インド では、右手を清浄、左手を不浄とみなす習俗があり、これを受けて、右手を仏界、左 手を衆生界、五本の指を地・水・火・風・空の五大に配し、合掌は、仏の五大と衆生 の五大の融合を象徴するとし、成仏の相が示されると解釈されています。



◎合掌の種類


十二合掌として、十二種類の合掌をみることができます。
堅実心合掌…両指、両掌を正しく合せる合掌。
虚心合掌…両指を合せ、両掌の間を少し離れさせての合掌。
未開蓮合掌…両指を合せ、両掌をやや丸くして空間を作る合掌。
初割蓮合掌…両方の親指と小指を合せ、他の三指を離れさせる合掌。
顕露合掌…両方の小指を着け、両掌を仰向ける合掌。
持水合掌…両掌を仰向け、両指を曲げて水を掬うような合掌。
金剛合掌(帰命合掌)…両掌を合せ、両指を互いに交わらせて、右手の五指を、左手 の上にする合掌。
反叉合掌…両掌の背を合せ、十指を相交させる合掌。
反背互相着合掌…右手を左手の上に、背と背を相合す合掌。
横柱指合掌…両掌を仰向け、中指の指先のみを相合せる合掌。
覆手向下合掌…両掌を相対させ、中指の指先のみを着ける合掌。
覆手合掌…両親指を着け、両掌を下向けにする合掌。


◎真宗での合掌

念珠は各宗派によっていろいろな形がありますが、百八個(四天・親玉を 除く)の珠を基本として五十四個・二十七個の珠の数となります。浄土真宗の在家の 方がする念珠は、二輪と略式の一輪の念珠に分れます。





◎正しい合掌の姿は・・・

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