日本での「香」の歴史
595年
淡路島に香木が漂流
「蘭奢待」が渡来
754年
多くの香料を持って
鑑真和尚が来朝
平安時代
「空薫物」「練り香」「合わせ香」など成立
13世紀頃
「薫物銘」が成立、香道の原型
江戸時代
現在の香道の成立
現 代
アロマテラピー(香りによる治療)が大ブーム






名香木「蘭奢待(らんじゃたい)」
日本で一番有名な香木は正倉院に宝物として伝わる「蘭奢待」です。その薫りは香木としても最高で、現在に至るまでに足利義政・織田信長と明治天皇の3人の方がその一部を切り取ったという記録が残されております。







「香」の渡来(595年)
日本の歴史に始めて香が登場するのは1400年ほど前の推古天皇の時代です。文献*1には、「淡路島に高木が漂着し、島の人が薪として焼いたところ、類い希なる良い薫りがしたので、朝廷に献上した」と残されております。

仏教と「香」(754年)
鑑真和尚が唐より日本に渡られた時、数々の仏典と香料が伝えられました。インド・中国・朝鮮と「香」は仏前を清めるものとして、寺院で使用されていたのです。使われるのは主に「沈香」で、仏像を前に香をたき、法要の間中その優雅な薫りに参拝者は心を安らかにしました。また、聖徳太子は、人々が献上した香木で観世音菩薩像を作られ、法隆寺の夢殿に安置しております。
貴族と香(13世紀頃)
平安時代には、貴族の間で香が嗜まれるようになり、香をたいて衣や部屋などにその薫りを付ける習俗が生まれます。はじめは、各家独特の薫りを楽しんでおりましたが、後には香をたき比べてその技術や香りの優劣を競う遊まで生まれました。現代に伝わる香道の原点がここにあります。
アロマテラピー(現代)
現代になって、新しい香の使用方法として西洋からアロマテラピー(香りによる治療)がもたらされました。それは香の匂いを嗅ぐことによって、精神の安定や肉体の治癒をはかったのです。ヨーロッパでは、紀元前より利用されておりましたが、19世紀の半ばにその効果が科学的に立証された後、大変注目されるようになりました。



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