インドへ(その1)


(初日)
デリーの空港に降り立った瞬間思ったことは、
「帰りたい・・・」
空気の匂いがまったく違う。海外は、どこも空気が違うと感じていたが、
ここまで異質な空気の中に身を置いたのは初めてだ。
言葉ではとても言い表せないが、スパイスが染み込んだような埃っぽい空気は、
自分の日常を持ち込ませない迫力を持っていた。
しかし、今更帰るわけにもいかないし、既に夜も遅い。
とりあえず今日はホテルで寝るだけだ。
ため息のような深呼吸をして、夜のデリーに踏み出した。

車線はあって無いようなもので、空いてるところがあれば、車は突っ込んでいく。
若干の恐怖感が無くは無いが、予想はしていた。
満員どころではない、人があふれ出しそうなバスを見て、
彼らはどうやってバスを降りるのかと、考える余裕もあった。

ホテルには、すぐに着いた。
「案ずるより・・・」
あれほど強烈だった空気にも、もう違和感は無い。
明日の予定は何も無いが、疲れていたのか、すぐに眠りに落ちた。

(二日目は省略)

(三日目)
舎利佛、目連両尊者の遺骨が英国からインドに返還されて、今年で50年になる。
世界遺産でもあるサンチーの遺跡に、それは安置されており、
年に一度、毎年11月24日に開帳され、数年前から招かれてはいたのだが、
11月28日は報恩講(親鸞聖人の御命日)で、日にちが厳しいため断ってきた。

しかし、今年は節目の年でもあり、それにあわせて国際仏教会議が開かれるため、
是非とも来て欲しいとの事だった。
何より私自身、仏教徒としてインドを訪れたいという思いは以前から抱いていたし、
多少の無理はあっても行こうと決めた。

昼過ぎにボパール行きの国内便に乗った。
今日はボパールに行くだけという話だったのだが、
今日から会議が始まっており、出席しなければならないらしい。
とはいえ、会場に着いたのは会議が終わる30分前。
座って、ほっとしたら終わってしまった。
・・・段取りが悪い。

昨日のうちにボパールに来てれば、良かったのでは?とも思ったが、
国内便の時刻は、しょっちゅう変わるらしく、来る前にも日程は二転三転していた。
まぁ、明日もあるし、いいか♪
                To be continued